大阪府の皮革研修の一環ということで、
「独立して工房を立ち上げるにあたっての経験、また東京での修行時代の話」
をするように大阪府から依頼をうけました。
私のこれまでの靴職人としての体験談ということになりますが、
私がどのような時代を経て、どのような考えを持って靴業界を生きてきたのか…。
これから工房を開こうと考えている方や、
これから業界に飛び込もうとしている学生さん、
業界関係者の皆様の参考のひとつになればと思い、
お話をさせていただきました。
私が靴を始める以前、モノ作りやデザインのベースを身につけた環境、
それは建築デザインを学んだ滋賀県立大学、建築学科でした。
そんな建築学生がどうして靴の道を歩み始めたのか?
初めて出会った手製靴の世界に魅了される。
就職したのは靴小売業だった。
ショップスタッフとして接客、お店の運営を学んだ日々。
「靴作りの基礎をしっかり身につけたい。」と、
私が『台東分校』に入学したのは
靴作りブームと呼ばれた、靴を作りたいという若者が殺到し、
靴業界が再び盛り上がりつつあった時代でした。
「意味のある線を選んで引きなさい。」
大きな影響を受けた恩師の存在。
人情にあふれた東京の暖かい職人仲間達。
独立してからの葛藤、『私が考えるオーダーメイドシューズとは?』
靴と建築がリンクしていく…『Shoe Scape』の誕生。
モノ作りの基礎を学んだ建築学生時代からショップスタッフ。
靴学生時代から修行時代、独立してから今に至るまでを
プロジェクター投影によるスライド形式でお話しました。